システム構築するエンジニアが必要な知識

動画配信システムの機能には、動画のアップロードや動画コンテンツの配信設定をはじめ、登録処理状況の確認、動画コンテンツの管理、動画コンテンツのプレビュー作成などがあります。そのほか、プレイヤータグの取得、動画配信ログの収集と解析も挙げられるでしょう。動画配信システムを構築するエンジニアにとって、最初に必要な知識はインターネット、およびサーバーとクラウドに関する知識です。最近の動画配信システムの主流は、ストリーミングタイプなので、動画ファイルをサーバーやクラウドにアップロードすることになります。そのため、サーバーやクラウドの構造、それらを用いたファイル管理に関する知識が不可欠なのです。

また、動画ファイルの形式についても知っておきましょう。動画ファイルには、MP4形式やWMV形式、FLV形式、AVI形式、MOV形式など、さまざまなファイルタイプがあります。近年、主に使われている形式はMP4形式で、このタイプを選んでおけば、あらゆるプラットフォームで再生することが可能です。さらに、動画のエンコードに関する知識も欠かせません。エンコードとは、データの圧縮や暗号化など目的に応じた形式データに変換することです。動画ファイルのサイズを小さくすること、極端に画質が落ちない程度に圧縮率を設定するセンスも必要でしょう。セキュリティーを高めるために、暗号化やDRMを利用したシステムが採用されるので、暗号化技術とDRMに関する知識も求められます。